引越しの話。
2度ほど引越しをした事がある。
これは2度目の引越しの時の話。
引越しは荷物まとめたり住所変更したり転居届け出したり電気ガス水道等連絡したりめちゃくちゃ面倒臭い。
多分人生TOP3に入る面倒臭さ。
だいたい人1人が住んでる家の荷物を段ボール20箱にまとめるって何事?無理じゃない?
全然箱足りないし、どれだけ時間があっても荷物まとまらないし、卒論をラスト2週間で完徹して提出した私が余裕持った行動なんて出来なくない?絶対出来なくない?
よく卒業出来たなって今でも思う。
そんなド面倒臭い引越しだけど、唯一わくわくするのは家探しである。
であるとか言っちゃったけど、あくまで個人的には。
間取りを見るのが楽しいんだ。周りの環境とか駅までの道とかも想像膨らむし、新しい家具とか買ってここに置いて〜とか考えるのも楽しい。
バストイレ別とかオートロックとか家賃とか条件検索かけてどんどん候補が無くなっていって、無い!!!!条件ピッタシ無い!!!って夜中まで検索して結果面倒臭くなる。
結果ね、結果面倒臭いんだけどね。
この引越しの時、私は絶対この街に住む!と決めている街があった。昔からいつか住みたかった憧れの街。少し条件がズレたとしてもその信念は揺るがなかった。
街が決まっていれば後はひたすらネットで調べるだけなので、割とすぐにここ!!めっちゃ良い!!という物件を見つけた。
すぐにその物件を取り扱っている不動産屋さんに電話をした。
仕事終わりに電話をしたので、あちらも営業終了間際だったらしく、まだ入居可能か調べてからすぐ折り返しますとの事だった。
その日電話が鳴る事は無かった。
でたよ〜〜〜多いよ〜〜私、折り返しますって言われて忘れられる事すんごい多いよ〜〜忘れないで〜〜〜〜
まぁ仕方ない、明日また電話してみようと諦めた。
次の日のお昼にこちらから電話をかけた。
昨日電話に出た担当者が席を外しているので、また折り返します。との事だった。
ほんとに????ねぇほんとに電話くれる????絶対だね???ね???
って思ったけど、言えなかった。チキンハートだから。
仕事中は携帯見れないから、留守電に残して貰えれば夕方こちらからまたかけます!と、とりあえず電話を切った。
しゃかりきに働き、いつもより少し早く仕事を終わらせてドキドキしながら携帯を確認した。
着信ねぇ〜〜〜〜全然ねぇ〜〜〜誰からも着信ねぇ〜〜〜〜アンハッピーぃぃ〜〜〜
この時私はちょっと怒っていた。怒りで手が震えていたので、もしかしたらめちゃくちゃ怒っていたかもしれない。
もう1度電話をかけると、明らかに「あっ」みたいな反応をされた。
「あっ」じゃないから!!!!雰囲気で伝わる「あっ」を出すな!!!しまえ!!!
そこでまた担当者からすぐに折り返しさせます!!と言われたので、ほんとに??ねぇほんとに??2回目だよ???私ちょっと怒ってるよ??という旨を怒りに震えた声で丁寧に伝えた。
怒りに震えた声だったのでやっぱり私めちゃくちゃ怒ってたわ。
かかってこなかった。
いや、正確に言えば4時間後の夜21時にかかってきた。回答は「もうその物件は入居者が決まりました」だった。
おっけーーーー!!!!!!とりあえずさ、どう転んだら4時間後になるの??時差??時差なの??社員同士で意思疎通してる??社会人に大事なのはほうれんそうだよ???ほうれんそうしてる???しっかりほうれんそうしてる??ん???
もう決まったものは仕方ない。全然仕方なくないけど仕方ない。泣きそう。
「分かりました…もういいです。お疲れ様でした。」と返した。「お疲れ様でした。」は、チキンハートの私が振り絞って出した嫌味だった。ショボい。
担当者「あ、でも他にもオススメの物件は沢山あるので紹介します!1度当社にいらして下さい!」
メンタル強ぇ〜〜〜〜!!!大事!営業にそのメンタルは大事だよね!!おけおけ!絶対行かない!!!キレそう!!
この一連の流れにはかなりイライラしたけど、その街にはまだ沢山家はあるし他のとこで探そ探そ!と切り替えた。
こういう時はポジティブに産んでくれた両親に感謝しかない。
結局その週末に違う不動産屋さんに直接出向き、普通に良い物件を紹介して頂いたので即決した。
何だったのあの無駄に震えた2日間。
今思えばおとり物件という物だったのかな。
真相は分からないけど、好きな街に住めてるからいいか。
思い出したら相当イライラしたけど良しとする。